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コロナ感染者への誹謗中傷増加

公開日 2020年04月14日

更新日 2021年11月22日

コロナ感染者への誹謗中傷増加

クラスターが発生した施設への誹謗中傷が後を絶ちません。ネット上では、患者を特定しようとする動きが相次ぎ、職場など関係先に電話やメールで「なぜ身元を明かさないのだ」などの問い詰めるような事例も出ています。また、健康相談コールセンターには、体調の相談などよりも感染者の個人情報や行動履歴についての問い合わせが多く、市の担当者が個人情報を答えないと罵倒されることもたびたびあるといいます。

青森県内初のクラスターが発生した十和田市の施設も例外ではないようです。電話やメールに留まらず、施設の入り口に「殺すぞ」などの張り紙なども張られるという現状です。

罪もない患者を攻撃する風潮が広がれば、症状のある人は検査を受けるのをためらってしまう。結果として、適切な医療を受けられずに重症化する人を増やし、感染を拡大させてしまう要因にもなる。そしてはいずれは、それが自分自身や大切な家族に被害として返ってくるという思考にならないのでしょうか。

さらにひどいのは、「治療にあたっている医師、看護師、その家族も差別を受けた」というニュース。医師や看護師は、世間や人々のためにリスク覚悟で働いているのであって、これこそ絶対にしてはいけない愚行にほかなりません。

これらのニュースを聞いて、日本人として人間としてなんとも悲しい気持ちになりました。世の中には本当に想像力の欠如した人間が多いと思います。人間の本質というのは、このような事態になって初めて明るみになるものです。

今は、どこで誰が新型ウイルスに感染してもおかしくない、患者への誹謗中傷はいつか自分に返ってくるということを理解し、デマや感情に流されず冷静な対応をするということを忘れてはいけません。

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