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日本で働くために覚えておきたい社会のルール

公開日 2020年06月04日

更新日 2021年11月22日

日本で働くために覚えておきたい社会のルール

 

こんにちは。ホライゾンのムトーです。ホライゾンでは、外国人の方々に職業紹介をするにあたり、求職者の方と面談をします。最近社内でよく話題に上がるのが、文化の違いからくる外国人の仕事に対する意識の違いです。先日、我が社の社長が某外国人と面接をしました。面接時間について何度も打ち合わせをしたにもかかわらず、当日待ち合わせ場所に向かっている途中でドタキャンの連絡が入ったそうです。また、別の外国人は、面接をするなりお給料のことばかり聞いてきました。また、別の外国人は、椅子の背もたれにもたれかかり足を組み、かなりリラックスした態度で面接に臨んだそうです。また、いずれも約束の時間を過ぎて現れたそうです。私も、前職で外国人と働いていた際に、文化の違いに驚いた経験が多々あります。特に感じたのは、時間厳守という概念が薄いということです。

日本人は仕事や会議の始まりの時間に関しては非常に厳しいですが、終わりの時間に関してはそこまでではありません。日本は集団行動を重んじるので、人と同じ行動、すなわち人の目を意識する傾向があります。集団に対して自分の望ましい印象を与えようと意図的にふるまっています。始まりの時間では、人から悪い印象を持たれないように、また終わりの時間では、人一倍仕事をしているという印象を他者に与えるために、つまり日本人は、集団からの信用を自分の行いで得ようする傾向があります。対して、西洋の文化が根付いている国では、仕事の効率性や短時間での生産性に焦点を置き、日本人のような細かい行動はあまり重要視しません。むしろ仕事ができるならば、それ以外の行動はどうでもいいという風潮さえあるような気がします。5分前行動といった習慣がない国から来た外国人に、このような日本人の考えを説明するのはなかなか大変です。かくいう私も、このような文化の違いで何度も外国人とバトルした経験があります。

時間厳守イメージ

誤解しないでいただきたいのは、私は外国人をジャッジするつもりは毛頭ありません。なぜなら、それが彼らの育ってきた文化であり、彼ら自身はそれに関して悪気はこれっぽっちもないからです。それならば、日本人である私たちが、日本の文化とはこういうものだということを教えてあげなければなりません。私たちが外国に行くとき、その国の文化や習慣を調べて行きますが、実際にその国に暮らし、学校なり仕事なり集団の中に入らなければわからないことはたくさんあります。彼らも同じです。特に日本のような礼儀に厳しい国では、実際に日本人と行動し、その考えに触れるということが必要です。

日本人は、日本人同士のマナーには厳しいですが、外国人に対しては外国人だからと大目に見てしまう風潮があります。しかし、老若男女が集う職場では、文化の違いを考慮せず、日本では悪とみなされる行いを、その人の性格としてレッテルをはってしまう人も少なからずいます。せっかく能力が高くやる気に満ちていたとしても、異なる文化のせいでその評価が下がってしまうという事態は起こってほしくありません。そのような状況に陥らないためにも、私たちは彼らに日本の生きた文化という物を教えていかなければなりません。ホライゾンでは日本語の授業を提供していますが、同時に日本人と働くうえで最低限守らなければいけない礼儀やルールを教えることも大切な任務の一つだと考えています。職場で訪れるであろうカルチャーショックを少しでも和らげ、周囲の人と良い人間関係を築けるようサポートしていきたいと思います。

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