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技能実習生と日本語能力

公開日 2020年07月22日

更新日 2021年11月22日

【技能実習生と日本語能力】

こんにちは。東京支社の「もん」です。
どんよりとした天気が続きますね!
早く梅雨があけないものですかね・・・。

今日は技能実習生と日本語能力のお話をします。
当社では、技能実習生を初めとして、様々な外国人労働者の方の悩み相談に無料で乗っています。

その中で最も多いのは「技能実習を修了する予定だが、特定技能として日本で転職したい」といったものです。

もちろん技能検定には合格しているので「よし!じゃあどんな転職先があるか調べてみよう!」となるのですが、残念ながら彼ら彼女らが転職できる場所は非常に限られています。

それは「ほとんどの方が日本語をほとんど話せないから」です。しかし雇う側の企業は採用の際に「円滑に日本語でコミュニケーションを取れる方」とか「日本語検定N2以上」といった制限を設定しています。

「日本語を話す必要」というところで雇う側と働く側の認識にめちゃくちゃ大きな開きがあるというのが私の印象です。

 

日本語と接する時間が短すぎる?!

技能実習生の方は殆ど祖国で「日本で働くための研修」を受けてから日本にきます。そのうちの300-400時間は日本語の勉強だそうです。

しかし、その中の半分以上が自習になるそうです。自習ってアレですよ。中高生の頃、二日酔いの先生が「お前ら、適当にやってて!」っていなくなるアレですよ、笑。

自習で真面目に勉強する人っているんですかね?私はずっと寝てました。

また元々の授業時間が少なすぎます。

日本では中学、高校でそれぞれ800時間ほど、6年で合わせて1600時間ほどは英語の授業があります。

けど、特別な教育を受けた人間以外で英語で円滑にコミュニケーションを取れる人ってどれくらいいるんですかね?きっと20%もないような・・・。

300-400時間の授業で半分以上自習といったものでは技能実習生が日本語を話せないのは当然なんです。

また日本に来てからも技能実習生は4人で一つのような一軒家で祖国の人と共同生活をすることが多いので、仕事から帰って来たら日本語を話す必要は全くありません。

 

企業にとってのリスク回避でもある

では全く日本語を話せない方が実習にやって来て、どうやって仕事を覚えていくのでしょうか?

どうやら技能実習生を企業にあっせんする監理団体から簡単な説明が通訳付きで最初になされることが多いらしいです。

「あとは周りを見て覚えろ」というわけで・・・。

これがもし自分の身ひとつで出来るような仕事なら何とかなるかも知れません。PC操作だけで成り立つ仕事でも何とかなるかも知れません。

けれども工場内作業などで大きな機械を操作する必要がある場合、言葉をしっかりと理解できない状態で作業するのはメチャクチャ危険なんでないでしょうか?

大怪我したらどうしますか?間違ってシュレッダーに指突っ込んでも下手すればちぎれますよ?

企業が「日本語で円滑にコミュニケーションを取れること」を求めるのは、雇用主、労働者双方にとってのリスク回避でもあると思うんです。

日本で働く場合、日本語を話せないと危険につながるんです。これを英語でとなるとまだまだ雇う側が対応できないと思います。

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内定者の方に無料で日本語教育

当社では電話相談をしてくる技能実習生の方に、希望があれば日本語チェックをしています。

難しいことではなく、電話での会話の中で基礎的なことを理解できるか、伝えられるかをチェックします。

「ギブアップなら英語で!」としているのですが、結構速攻で英語にしてくる方もいます、笑。

その場合、正直日本での転職は難しいですね。

技能実習生の方には、日本にいる3年間で本当日常会話でいいし、下手クソでも全然いいので日本語を少しでも上達させてほしいです。

また現在技能実習生を受け入れている方で、

「修了したら特定技能にしてまだまだ働いて欲しいけど、日本語話せないと直雇用は無理!」

と思っている受け入れ企業の方がいたらお気軽にご相談ください。

N5レベル(一番簡単なレベル)まで自力で勉強してくれたら、N3(日常会話レベル)まで持っていけることを目標にオンラインで日本語教育をいたします。

あなたの会社の技能実習生に日本語を覚えてもらい、仕事の可能性を広げましょう!

当社へのお問い合わせは「メールフォーム」または、「お電話」からお気軽にご相談ください。